はじめに

いかけや日記へようこそ。

管理人のかなづちです。

数あるサイトの中から、この小さなサイトを見つけてくださり、本当にありがとうございます。

ここは、かつての私のように、心が壊れそうになっているあなたのための「物語の処方箋」を取り揃えた、小さな、小さな書斎です。

少しだけ、私がこのサイトを作った理由を、お話しさせてください。

光を失った、会社員時代

以前の私は、新卒で中小企業に就職した、ごく普通の会社員でした。

少しずつ仕事に慣れ、毎日それなりに充実した日々を送っていたはずでした。

しかし、ある日を境に、私の日常は少しずつ、しかし確実に、色を失っていきました。

上司や仲間からの、私をあざ笑う言葉の数々。

日を追うごとに増していくプレッシャーと、逃げ場のない閉塞感。

嫌味を言われて傷つくのが怖いから、辛いことがあっても無感情でいるようにしていました。

それでも私は、いつしか「全部、自分が悪いんだ」「私が、もっとできればいいんだ」と、自分自身を責めるようになっていました。

残業時間が増え、大好きだった本を読む気力さえも失っていき――。

そして私は、ついに心を壊してしまったのです。

会社を辞め、私は社会からドロップアウトしました。

物語の「処方箋」が、私を救ってくれた

何もできず、ただ時間が過ぎていくだけの日々。

「私の人生は、もう終わってしまったのかもしれない」

そんな絶望の淵で私を救ってくれたのは、物語でした。

物語の中にいる登場人物たちもまた、私と同じように傷つき、悩み、それでも前を向こうともがいている。

会社員時代に負った心の傷のせいで、感情を動かすことを忘れていた私も、いくつもの物語に触れていくうちに、就職前の、感情が豊かだった頃の自分を取り戻していきました。

「ああ、私だけじゃなかったんだ」

「こんな風に、傷つきながらも生きていいんだ」

物語が、凍りついていた私の心を、そっと解かしてくれたのです。

それは、どんな薬よりも効く、私だけの「処方箋」でした。

この場所で、あなたに手渡したいもの

世の中には、心ない言葉や、理不尽な出来事が溢れています。

強い人間なら跳ね返せるのかもしれません。

でも、誰もがそんなに強くはいられません。

心が傷ついた時、無理に立ち直る必要なんてない。

復讐なんて、考える必要もない。

ただ、あなたの隣にそっと寄り添い、

「大丈夫だよ」と語りかけてくれる、一冊の物語があれば。

それだけで、人はもう一度、呼吸ができるようになる。

私は、そう信じています。

この「いかけや日記」では、私が実際に読んで、心を救われた「物語の処方箋」だけを、一冊一冊、心を込めて紹介しています。

あなたの今の心の症状に効く薬が、この本棚のどこかに、きっとあるはずです。

さっそく、あなたのための処方箋を探しにいきましょう。

この薬局には、大きく分けて2つの「棚」があります。

もしあなたが、今、特定の悩みを抱えているなら。

まずは、こちらの「お悩み別処方箋」の棚を覗いてみてください。

「お悩み別処方箋」の棚へ進む ←現在準備中です。

あるいは、私がこれまでに処方してきた物語たちを、一つひとつじっくりと眺めてみたいなら。

こちらの「作品別処方箋」の一覧がおすすめです。

あなたの心が、少しでも安らぐ場所になれたなら、これほど嬉しいことはありません。

いかけや日記 管理人:かなづち

タイトルとURLをコピーしました