「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」など、時代劇黄金期を彩った作品の数々。
実はその多くが京都で撮影されていたことをご存知でしょうか。
歴史的な建造物や美しい自然が豊富に残る京都は、時代劇の舞台にうってつけの場所。
風情ある魅力で、江戸時代へとタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
そこで今回は、時代劇ファンなら一度は訪れたい、京都のおすすめロケ地スポットを厳選して紹介します。
定番の人気スポットから、知る人ぞ知る穴場、そしてロケ地巡りをさらに楽しむためのヒントまで、とっておきの情報を満載しました。
あなたも、時代劇の世界に浸る京都旅行に出かけてみませんか?
定番!絶対に外せない人気ロケ地スポット
時代劇ファンなら誰もが知る、定番の人気ロケ地を厳選しました。
これらの場所を訪れれば、あの名シーンが鮮やかに蘇ること間違いなしです。
東映太秦映画村:映画の世界に入り込める!時代劇のテーマパーク
時代劇の世界を丸ごと体験するなら、東映太秦映画村は外せません。
江戸の町並みが忠実に再現された園内は、まるでタイムスリップしたかのようです。
ただし、残念ながら「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などの誰もが知る時代劇の撮影に使用されてきたセットは、2025年の映画村リニューアルオープンに先立ち、2024年4月にフルリニューアルされてしまいました。
現在あるのは新しい時代劇セットですが、これからもここでたくさんの作品が撮影されることでしょう。
もちろん、これまでと同様に撮影現場を間近で見学することも可能です。
さらに、からくり忍者屋敷やちゃんばらショーなど、迫力満点のアトラクション・ショーが盛りだくさん。
子供から大人まで楽しめます。
また、侍や町娘の衣装に着替えて、映画村内を散策するのもおすすめ。
気分はすっかり時代劇の主人公!一生の思い出に残る写真が撮れますよ。
東映太秦映画村を満喫するなら、便利なチケット付き宿泊プランがおすすめ!詳細はこちら嵐山:竹林と渡月橋が美しい!時代劇の定番ロケ地
美しい竹林と渡月橋が織りなす風景は、まさに時代劇の舞台そのもの。
嵐山は、数多くの時代劇に登場する人気のロケ地です。
例えば、「燃えよ剣」のワンシーンが渡月橋で撮影されていたり、渡月橋から徒歩10分くらいのところにある鹿王院の境内が江戸城庭園として「大奥」に登場していたりと、数々の名シーンに使われています。
また、嵐山にある竹林の小径は幻想的な雰囲気で、まるで別世界に迷い込んだかのよう。
静寂に包まれた空間で、ゆっくりと散策を楽しんでみてください。
さらに、人力車に乗って、嵐山の風情を満喫するのもおすすめです。
俥夫さんの軽快なトークを聞きながらロケ地を巡れば、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
人力車観光と宿泊がセットになったお得なプラン!詳細はこちら二条城:大政奉還の舞台!歴史を感じる世界遺産
1603年に徳川家康によって築城された二条城は、世界遺産にも登録されている歴史的建造物。
豪華絢爛な二の丸御殿は、将軍の権威を象徴する存在です。
大政奉還が行われた場所としても有名で、「龍馬伝」や「篤姫」など、幕末を舞台にした時代劇には欠かせない存在です。
二の丸御殿の「鶯張り」と呼ばれる廊下は、人が歩くとキュッキュッと音が鳴る仕掛けがあり、まるで忍者屋敷のようなスリルを味わえます。
また、城内に植えられている美しい花木も見どころのひとつ。
四季折々の花々が咲き誇り、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
二条城へのアクセス抜群!観光に便利なホテル・旅館はこちら清水寺:舞台のような絶景!京都のシンボルとして登場
京都を代表する観光名所である清水寺。
「清水の舞台から飛び降りる」という言葉があるように、その舞台からの眺めはまさに絶景で、京都の街並みを一望できます。
「新選組血風録」や「俺は用心棒」など、古くから京都のシンボルとして多くの時代劇に登場しているスポットです。
夜間特別拝観では、ライトアップされた幻想的な清水寺を鑑賞できます。
昼間とは異なる表情を見せる清水寺は、また違った魅力を感じさせてくれます。
早朝参拝や夜のライトアップも満喫!清水寺近くの宿に泊まろう!詳細はこちら玄人好み!知る人ぞ知る穴場ロケ地スポット
定番スポット以外にも、時代劇ファンならぜひ訪れたい穴場スポットがたくさんあります。
これらの場所を訪れることで、よりディープな時代劇の世界を体験できるでしょう。
大覚寺:隠れた名刹!時代劇の重要なシーンで活躍
大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇の離宮として建立された寺院で、境内には庭湖とも呼ばれる名勝・大沢池があります。
「壬生義士伝」や「大岡越前」、「水戸黄門」など、数々の時代劇で重要なシーンの舞台となりました。
特に、宸殿は格式高い雰囲気で、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
大沢池を中心とした庭園は、四季折々の花々が咲き乱れ、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
池に映る桜や雪景色は、まさに絶景。
ゆっくりと散策しながら、時代劇のワンシーンに思いを馳せてみましょう。
大覚寺の静寂に包まれて、心安らぐひとときを。周辺のおすすめホテル・旅館はこちら神護寺:紅葉の名所!歴史ロマンあふれる山間の寺院
高雄山の中腹に位置する神護寺は、紅葉の名所として知られています。
秋には、境内が赤や黄色に染まり、息をのむような美しさです。
そして、神護寺に行ったらぜひ見ておきたいのが石段。
「新選組!」や「鬼平犯科帳」など、さまざまな時代劇のロケが行われた場所です。
数多くの物語の舞台となった場所で、当時の熱気を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
山間の静寂の中にいると、歴史のロマンも感じられます。
薬師如来立像や五大虚空蔵菩薩像などの国宝もあり、歴史好きにはたまらないスポットです。
紅葉の名所としても知られる神護寺。美しい景色を眺めながら、ゆったりと過ごせる宿はこちら上賀茂神社: 京都最古の神社!風情ある小川が時代劇を彩る
京都最古の神社とされる上賀茂神社。
正式名称は「賀茂別雷神社」といい、世界遺産にも登録されています。
その歴史的価値と荘厳な雰囲気は、時代劇の舞台にもぴったりです。
なかでも、ならの小川は「鬼平犯科帳」や「必殺仕事人」、「御家人斬九郎」など、数え切れないほど多くの時代劇作品に登場しています。
また、上賀茂神社は、春になると紅しだれ桜「斎王桜」をはじめ、さまざまな桜が咲き誇る、桜の名所でもあります。
特に、楼門の朱色とのコントラストは息を呑むほどの美しさで、古都の春を彩る絶景といえるでしょう。
上賀茂神社の清らかな空気に触れ、心身をリフレッシュ!周辺のおすすめホテル・旅館はこちら伏見稲荷大社:千本鳥居が圧巻!新選組とも縁の深い土地
稲荷山の麓から山頂まで続く、無数の赤い鳥居が圧巻の伏見稲荷大社。
その神秘的な光景は、多くの観光客を魅了しています。
そしてこの千本鳥居は、「新選組!」や「鬼平犯科帳」などにも登場。
特に「新選組!」ではオープニングのタイトルバックに使用されています。
また、千本鳥居を抜けた先にある奥社奉拝所には、「おもかる石」と呼ばれる石灯籠があります。
願い事を心の中で念じながら石を持ち上げ、その重さが予想よりも軽ければ願いが叶う、重ければ叶うのは難しい、といわれています。
訪れた際には、ぜひ試してみてください。
千本鳥居の幻想的な世界へ!伏見稲荷大社周辺のおすすめホテル・旅館はこちら時代劇ロケ地巡りを楽しむためのヒント
京都での時代劇ロケ地巡りを、さらに充実させるためのとっておきのヒントを紹介します。
ロケ地マップやガイドブックを活用しよう!
京都には、時代劇のロケ地を紹介するマップやガイドブックがたくさんあります。
これらの情報を活用すれば、効率よくロケ地を巡ることができます。
現地ツアーに参加して、より深く時代劇の世界を体験しよう!
現地ツアーに参加すれば、ガイドさんの解説を聞きながらロケ地を巡ることができます。
時代劇にまつわる興味深いエピソードや裏話を聞けるチャンスです。
ツアーによっては、バスではなく自転車やタクシー、人力車に乗ってロケ地を巡るものもあります。
また、行き先のカスタマイズができる場合もあるので、行きたい場所が決まっている人にもおすすめです。
あなただけの京都旅行を。豊富なオプショナルツアーから、ぴったりのツアーを見つけよう!詳細はこちら時代劇の衣装レンタルで、気分はすっかり侍や町娘!
京都には、時代劇の衣装をレンタルできるお店がたくさんあります。
侍や町娘、新選組など、さまざまな衣装が用意されています。
衣装を着てロケ地を巡れば、気分はすっかり時代劇の主人公!
いつもとは違う京都の楽しみ方ができます。
タイムスリップした気分で街歩きを楽しめる、着付け体験付き宿泊プラン!詳細はこちらロケ地周辺のグルメも楽しもう!
京都には、美味しいものがたくさんあります。
ロケ地巡りの合間に、京料理やスイーツなどを楽しんでみましょう。
湯豆腐や湯葉、にしんそばに抹茶を使ったスイーツなど、京都ならではのグルメを堪能すれば、旅の思い出がさらに豊かになるでしょう。
京都で時代劇の世界を満喫しよう!
定番の人気スポットから、知る人ぞ知る穴場まで、京都には時代劇ファン必見のロケ地がたくさんあります。
ロケ地マップやガイドブックを活用したり、現地ツアーに参加したり、時代劇の衣装を着てロケ地を巡ったり、京都ならではのグルメを楽しんだり…。
さあ、あなたも次の京都旅行では、時代劇の主人公になった気分で、これらの魅力的なロケ地を巡ってみませんか?
歴史とロマンに満ちた京都の街並みが、あなたを待っています。
京都観光をもっと楽しむために!おすすめガイドブックはこちら
国立大学にて日本文学を専攻。
一般企業に就職したのち、フリーランスのWebライターに転身。
クラウドソーシングサイトを通じて、大手出版社が運営する本のポータルサイトに書籍レビュー記事を投稿した経験を活かし、2019年に書籍・情報サイト「いかけや日記」を開設。
2020年頃、宝塚歌劇団のファンに。
舞台の原作本を読む機会が増えたことから、2024年、「いかけや日記」を宝塚原作本の紹介を中心としたサイトへとリニューアル。
なお、読書スピードは超スロー。